「1号艇に賭ければ勝てる」とよく言われる。実際、1コース(=1号艇)の1着率は全国平均で54.4%ある。6艇のうち半数強が1コースで決着している計算で、これだけ見れば「とりあえず1号艇」が成立しそうに見える。
ただ、この54.4%は全国平均にすぎない。場ごとに分けると数字は大きく揺れ、最も強い場と最も弱い場では約19ppの差が出る。「どの場でも1号艇」で機械的に賭けると、本来見逃したくないところで取りこぼし、本来避けたい場で削られる。
全国24場の1コース1着率
直近1年(2025-2026)の54,233レースを集計した結果、場ごとの1コース1着率は次の通り。
1コースが強い上位5場
- 徳山:62.4%
- 大村:61.6%
- 下関:59.9%
- 芦屋:58.8%
- 尼崎:58.7%
1コースが弱い下位5場
- 戸田:43.3%
- 平和島:46.3%
- 鳴門:47.2%
- 江戸川:47.4%
- 桐生:47.8%
最強の徳山(62.4%)と最弱の戸田(43.3%)で約19ppの開き。同じ「競艇」でも、場が違えば1コースの強さは別物に近い。
「1号艇鉄板」が効く場・効かない場
控除率は競艇全体で25%。つまり期待値ベースでは、何も考えずに賭け続けても賭け金の75%しか戻らない構造になっている。
この制約の下で「1号艇1点買い」を考えると、的中率と配当の組み合わせで損益が決まる。1コースの1着が固い場ほど、人気が集中して配当は薄くなる傾向がある。1着率の高さがそのまま儲けにつながるわけではないが、「軸をどこに置けば期待値の取りこぼしが少ないか」の判断には直結する。
徳山・大村・下関は60%超の高い1着率で、1号艇を軸にした鉄板狙い(=1-2-3、1-3-2、1-2-4等の本線)が成立しやすい。1号艇を外す買い目は、よほどメンバー構成に偏りがある時だけにする。
戸田・平和島・鳴門・江戸川は1コース1着率が50%未満。1号艇を外す決着が半数以上で、「1号艇1点」ではむしろ的中率が落ちる。これらの場では1号艇を軸に固定せず、2-3号艇を絡めた多点買いか、外艇からの組み立てを検討する。
平均的な場は「54%前後」を基準に
上位5場・下位5場以外の14場は、1着率が50-58%の帯に収まる。びわこ(51.9%)、浜名湖(51.7%)、三国(50.5%)あたりはちょうど全国平均近辺。「特別強くも弱くもない」場と認識して、その日のメンバー構成・モーター・気象で軸の信頼度を上下させる。
逆に「徳山と戸田は別の競技と思え」というのが、場別特性を踏まえた賭け方の出発点になる。
まとめ
「1コース有利」は全体傾向としては正しい(=54.4%)。そこに場別の温度差を重ねると、徳山・大村のような「1号艇から組み立てる場」と、戸田・平和島のような「外艇を絡めて散らす場」が見えてくる。
同じ「3連単」でも、場が変われば狙うべき形は別物。出走表を開いたら、まず開催場を確認して「今日はどの軸で読むレースか」をイメージするところから始めると、買い方が自然と整理される。
出典:ボートナビ自社集計(=2025-2026年の直近365日、24場合計54,233レース)。集計はboatrace.jp公式が公開する日次結果データを基に算出。

